刈谷市の接骨院・整体なら
まつもと接骨院
まつもとカイロプラクティックオフィス
〒448-0805 愛知県刈谷市半城土中町2丁目3-10
(野田新町駅から徒歩15分 刈谷駅から車で10分・駐車場あり)
1. 頭部前方位姿勢とは
頭部前方位姿勢(FHP)は、首や肩の骨格バランスが崩れ、頭部が肩よりも前に出た状態を指します。現代人に多いスマホやPC作業の長時間使用が、主な原因とされています。
2. 骨格の変異
頭部の位置が肩よりも前に出ることで、以下のような骨格の変化が生じます:
頸椎の湾曲異常(ストレートネック)
通常、頸椎は緩やかな前弯を描いていますが、FHPではこの前弯が失われ、ストレートネック(または亀頸)状態になります。これにより、椎間板や関節に過剰な負担がかかり、変形性関節症や椎間板ヘルニアのリスクが高まります。
胸椎後弯の増大
頸椎の変異に伴い、胸椎が過度に後弯する(猫背)傾向が強まります。これにより、呼吸が浅くなるなどの影響も見られます。
3. 筋疲労と緊張
FHPでは、筋肉のバランスも大きく崩れます:
短縮・緊張する筋肉
・僧帽筋上部:頭部を支えるために過剰に緊張します。
・胸鎖乳突筋:頭部を前に引っ張る動きを強化し、短縮します。
・胸筋群(小胸筋・大胸筋):肩を内巻きにする作用が強まり、姿勢が悪化します。
伸長・弱化する筋肉
・僧帽筋中部・下部:頭部を後方へ引き戻す働きが低下します。
・肩甲骨周辺の筋肉(菱形筋・広背筋):肩甲骨が外側へ広がり(外転)、弱化します。
・深層頸屈筋(長筋・頭長筋):頭部を安定させる力が低下します。
この筋肉のアンバランスは、首や肩の慢性的なコリや痛み、頭痛を引き起こします。
矯正とエクササイズの必要性
1. 矯正の目的
骨格を正しい位置に戻し、頸椎や胸椎の負担を軽減する。筋肉の短縮を解消し、正しいバランスを取り戻す。
2. 推奨されるエクササイズ
ストレッチング:短縮している筋肉を伸ばします。
① 胸筋ストレッチ:ドア枠に両腕を置き、胸を開くように伸ばす。
② 僧帽筋上部のストレッチ:頭を横に傾け、僧帽筋上部を伸ばす。
筋力強化トレーニング:弱化した筋肉を鍛えます。
① 菱形筋・僧帽筋中部の強化:エクササイズバンドを使ったローイング動作。
② 深層頸屈筋の強化:仰向けで軽く顎を引き、頭を持ち上げる運動。
姿勢改善運動
① キャット&カウエクササイズ:背骨の柔軟性を高め、正常なカーブを取り戻す。
② プランクポーズ:体幹を鍛え、姿勢を安定させる。
3. 生活習慣の改善
① 長時間のデスクワーク時には、1時間ごとに休憩を取る。
② スマートフォンの使用時には、目線を上げて首の負担を減らす。
③ 姿勢を意識し、背筋を伸ばした座り方を心がける。
「正しい姿勢が健康の鍵」
FHPを放置すると、慢性的な痛みや可動域の制限だけでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼします。骨格の矯正と適切なエクササイズを取り入れ、健康な体を取り戻しましょう!
当院では猫背の姿勢矯正にも力を入れています!