脊髄髄内腫瘍とは

脊髄髄内腫瘍は、脊髄内部に発生する腫瘍で、主に星状膠細胞腫や上衣腫などが含まれます。この腫瘍は、脊髄神経やその周辺組織に影響を及ぼし、神経機能の障害を引き起こします。

主な症状は、患部の痛みやしびれ、筋力低下、感覚障害、排尿・排便の異常などで、腫瘍の位置や進行度により異なります。進行すると日常生活に大きな支障をきたすことがあります。

治療は、外科的切除が主流で、腫瘍の性質に応じて放射線治療や化学療法が併用されることもあります。早期発見と適切な治療が神経機能の保存に重要です。MRIなどの画像診断が診断に役立ちます。

この仕事をさせてもらうようになって３０年近く経ちます。その間には本当に沢山の出会いがあり、良い思い出も苦い思い出もあります。勉強不足、技術不足で患者さんに迷惑をお掛けしたことも沢山あります。思いがけなく短期間に良くなり、２０年来の腰痛が１回で本当に良くなって施術者の私自身もびっくりし、患者さん自身にも喜んでもらえたこともあります。

そんな臨床経験の中には特に思い入れというか、忘れられない方がみえます。その方は当時２０代の女性でした。初診の時「ドアノブを触った手が、氷を触ったように冷たく感じるんです」とおっしゃいました。

経験的に手首の問題よりも頸椎からの神経障害を疑い、数回施術しましたが全く変化がないため総合病院で精査を勧めてみると上記の病名診断でした。もちろん整体では脊髄神経関係の障害は禁忌症なので、それ以降は施術していません。その報告を頂いたあとはご来院が無いまま２０数年が経ちました。

いつも首の症状がある方や、手や肩のシビレや感覚障害のある方が来院されると思い出す患者様でした。

20数年ぶりの再会に感謝

長い間お会いすることはありませんでしたが、20数年ぶりに再び当院を訪れてくださり、元気なお姿を拝見できたときは、涙を流さないようにするのが大変でした。それほど嬉しかったです。

「この接骨院を覚えていてくれたこと」や、「また訪れてくださったこと」は、自分にとって何よりの励みです。長い年月を経ても繋がりを感じられることは、施術者としての大きな幸せです。この再会をきっかけに、さらに地域の皆様にとって頼りにされる存在でありたいと改めて思いました。