刈谷市の接骨院・整体なら
まつもと接骨院
まつもとカイロプラクティックオフィス
〒448-0805 愛知県刈谷市半城土中町2丁目3-10
(野田新町駅から徒歩15分 刈谷駅から車で10分・駐車場あり)
48歳、女性 両手の腱鞘炎や肩こり、頭痛を伴うめまい、背中の痛みなど体中の痛みが動く感じがする。整形外科、神経内科、ハーブクリニックなどにて診察を受ける(MRI、レントゲンなど)も骨や神経学的に異常は見られないため、疲労性のものと診断を受け、安定剤や痛み止め内服薬、シップを処方される。上記の症状が5~6年ほど続き、各医療機関への受診も効果がみられないため、当院に受診。
当院の施術方法の説明や方針、施術期間、施術効果などの説明をさせて頂き、ご理解頂いた上で施術を始めました。
身体所見として、下肢のむくみや冷えが強く、骨盤周囲の緊張があり腹部の硬さもみられた。横隔膜から肺上部にかけての緊張があり、胸郭の動きが少なくなっているため呼吸が浅くなり、努力呼吸をしているため頸部周囲の筋肉が緊張することで肩こりや頭痛が発症しているのではないかと推測。
全体的な緊張の原因に思い当たるふしはありますか?と、お聞きしたところ、愛犬が3年前に亡くなってから身体の緊張や精神的な不安感、睡眠の質の低下などを感じると。
整形外科的及び神経学的な異常が見られないとのことなので、当院の身体呼吸療法の適応と判断し施術を開始。下肢から動きを促していき身体の緊張感を緩めていく。腹部の動きを確かめながら胸郭(肋骨周囲など)の動きを改善するように調整し、大・小胸筋の緊張を緩め呼吸が穏やかに大きくなるように改善していく。頭、頸部の調整は最後に行い、自律神経系の調節もしていく。
身体呼吸療法はなかなか文章にしづらいですね。どこどこの骨を動かすとか鳴らすとか、どこの筋肉を揉むとか、そういった説明しやすい単純なものであればいいのですが、患者さんの体調や状態に合わせて施術部位を決め、動きを導いていく施術になるので、抽象的になってしまいます。(すみません)
こちらの患者さんの状態を拝見していくと自律神経系の緊張が身体症状を強くしているように思われました。愛犬の死去、義理のお父さんと旦那様との3人での同居、自身のお母さまとの不仲など、精神的に負担が多く、常に緊張状態となり副腎疲労症候群(アドレナルファティーグ)にみられるようなコルチゾール増減によるホルモン異常が、痛みや疲労を発症させ、患者様の身体的、精神的に繋がっているようにも思えます。
6か月の通院施術後、呼吸も楽になり全身的症状もゼロでは無いが8割の改善がみられた。運動を勧め目の動きによる大脳の活性化や認知、行動などのアドバイスをして略治としました。
副腎疲労(アドレナルファティーグ)とは
令和4年1月14日初診 28歳女性、未婚、事務職の方、基礎疾患無し。
症状として、毎年寒くなってくると気分的に憂鬱になり気分が優れない。仕事的にもやる気が起こらず、身体がいうことを聞かない感じがする。朝の目覚めが悪く、寝足りない感じがするとのこと。
身体症状として頸部から腰部にかけての緊張感が強く、血液循環の低下による下肢のむくみが見られる。頭頚部のむくみもあり、頭皮がぷよぷよとした浮腫の感じ。胃腸の機能低下もあり腹部触診により心窩部から下腹部にかけての緊張感がみられた。
問診により基礎疾患や既往歴などの問題がクリアと思われたので内科的疾患の可能性は低いと考え、患者様のご理解を頂いた上で、整体による全身の緊張緩和と血液循環の改善を目的とした施術を行うこととした。
施術として下肢のむくみの改善から始めていき、股関節の可動性や鼠径部周囲の緊張の緩和、胸郭(肋骨の可動域の改善など)のモビリゼーション、鎖骨周囲の可動性改善テクニック、頸胸部呼吸器筋の緊張緩和テクニックなどで血液循環の改善と呼吸リズムの改善を促した。
後頭骨、仙骨の動きを改善し、CSF(脳脊髄液)の流れを出しながら、自律神経の調整を施した。
初回の施術に関してはオーバードーゼ(過剰刺激)にならないように気を付けながら施術終了とした。患者さまには生活習慣を整えて頂くことと水分補給、運動の追加、食事の摂り方などをアドバイスして次回1週間後の施術のお約束をさせて頂いた。
考察)施術中、身体の緊張感が続いているようで、なかなかリラックスした身体状態にならなかったが、胸郭の施術の後、呼吸が楽になるにつれて身体の緊張が緩み、全体的な呼吸リズムの改善や体液循環を促すことが出来ました。少し時間が掛かると思いますが、今の辛い状態は改善できるように思います。
日照時間が短くなる10月から11月ごろに発症し、日照時間が長くなる3月ごろに回復するような具合で毎年繰り返してしまうような症状であり、その期間は何となく気分が晴れない、落ち込むなどの症状に悩まされるもの・・これらが季節性感情障害とか冬季うつと呼ばれるものです。
季節の変わり目、特に日照時間が短くなる秋や冬に多く見られることから「季節性うつ」「冬季うつ」「ウィンター・ブルー」など様々な呼ばれ方があります。
「うつ」という症状ではありますが、抗うつ薬の使用が必要なケースは少なく、基本的には生活習慣の注意のよって症状の改善・軽減を図ることができます。
当院では上記のような症状の方が、この季節になると多く来院されます。食事も摂れるし身体の痛みなども無い。しっかり眠れるのに何故か朝は眠く起き上がれない、仕事の集中力が続かないなど、患者さん自身が身体の症状に「何故?」という気持ちで向き合っていることが多いことも特徴的です。
皆さんも経験ありませんか?寒い冬、薄曇りの天気、身体は寒くて身が縮まり気分も上がらないこと。どなたにもある症状なんですよね。こんな時は身体が正常な反応を起こしていると思ってください。気分がのらなくたって、集中力が出なくたって、憂鬱な気分だからって焦らず行けば大丈夫です。
太古の昔、人間がまだ動物的だったころ冬は冬眠をして過ごし、春になったら行動的になっていたころの名残とも言った方がいますが、まさにその通りだと私は思います。現代は暑い夏だろうと寒い冬だろうと関係なく仕事があり、季節を感じることも忘れてしまうような生活環境にありますが、自然と共存していた昔の名残が身体にはあるんですね。だから無理に抗っても何億年前から身体に備わっているものなので、みなさんもあまり気にし過ぎないようにしてくださいね。