刈谷市の接骨院・整体なら

まつもと接骨院

まつもとカイロプラクティックオフィス

〒448-0805 愛知県刈谷市半城土中町2丁目3-10 
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コラム

なかなか治らない腰痛

治る人、治らない、本当に大勢の患者さんを診させて頂きました。整形外科での研修時代から接骨院、カイロプラクティック治療室での修行時代、開業してからの24年間。本当に多種多様な症状を呈する「腰痛」と対峙してきました。

本当に難しいと毎回感じます。「ゴッドハンド」や「神の手」に憧れましたが、残念ながらまだその域には達していません(泣笑)。ただ、どこよりも真面目に腰痛には向き合ってきたつもりです。

本来4足歩行の動物時代から2足歩行へ変化(進化)し、直立位で行動することが多くなった人間には必然的に腰部に負担が掛かり、関節や椎間板に炎症が起こることで腰痛が発症します。

狩猟民族より農耕民族の方が腰痛になりやすいと言われます。理由は狩猟民族は獲物を捕らえるため草原や森林を走るりまわることで、食料の調達をします。反対に農耕民族は畑を耕し、前屈みで作業を続けます。

人の身体に限らず動物は動き続けることで筋肉や関節の抵抗力を高め、体内の血液循環を促し、体内の老廃物を循環排泄します。現代ではこの生活リズムがどんどん変化していき、身体を動かさなくても生活自体は快適に営むことが出来るようになりました。

ただ、統計的に見ても子供たちの体力自体の低下は著しく、大人の運動時間も減っています。身体を動かさないことで体内で負担の掛かる場所が限定的になり腰痛、肩こり、頭痛などの筋骨格系の痛みや不調を訴える方が増加しています。

では腰痛を治すために必要なことは何か・・・?

接骨院に行くこと?  カイロプラクティックを施してもらうこと?

整形外科でレントゲンを撮ってもらうこと?お薬をもらうこと?

いえいえ、まずは運動することです。

上記は痛みが出たら行くところであって、皆さんに考えて頂きたいことは、まずは予防することです。

接骨院や整形外科では痛みや腫れが出たら、電気や薬で痛みを抑えるだけです。

けっして治すための施術ではなく、痛みが落ち着くまで待つことが目的です。

「腰痛は治らない」と思う方は、まず動くことから始めて下さい。これが出来ない方は・・・ごめんなさい治りません。人に治してもらおうとする他力本願の人は絶対に治りません。「毎日、いつになったら治るのかな?治してくれるのかな」という考えではなかなか良くなりません。

身体は本来は治る方向、良くなる方向へ向かうために努力しています。組織の循環(血液・リンパ液など)を促し、マクロファージなどにより老廃物を取り除き、組織を細胞レベルにおいて治そうと努力しています。

その努力を無駄にしないように、みなさまも少し努力してみませんか?

必ず身体はその期待に応えてくれると思います。

腰痛について

腰が痛いといっても様々な原因が考えられます。筋、筋膜性の腰痛・椎間板障害・腰椎神経根症・坐骨神経痛椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症など、同じ腰痛という訴えをもって患者さんが来院された場合でも原因はそれぞれ異なります。私たちは何が痛みを起こしているのかを徹底的に探します。痛みは神経の過剰な興奮で脳が感じるものですが、痛みのある場所が、必ずしも原因の場所とは限りません。整形外科的な考え方では、腰に痛みがあれば、神経ブロック注射や牽引治療、電気治療、湿布などで、痛みの部位のみの治療となりますよね?でも、本当に腰が痛いから痛み止めの薬?腰に電気やマッサージ?腰に湿布を当てれば治るの?私ごとですが、今まで20年以上臨床に携わってきました。臨床に入りたての頃は、今思えば恥ずかしい話ですが、痛いところを施術すれば治る!施術は痛いとこだけでいい!と考えていました・・。しかし、患部のみの施術だけでは回復しない腰痛を数々経験してきました。そして、なぜ痛みが治らないのか?原因は他にあるのか?施術に間違いがあるのか?など、もう一度、解剖学、生理学、運動学などの基礎的な勉強をし直し、治療法にも視野を広げ、患者さんのために何が必要なのかを徹底的に考えました。その結果、カイロプラクティックや整体療法・身体呼吸療法により、身体をトータル的に考え、患者さんの身体の声を聞き、症状と原因となる場所のつながりを考え、施術していくことで、患者さんの「痛み」という「身体からのサイン」に対応しています。

 

 

腰痛についての一考察

一言に腰痛といってもたくさんの種類、症状があります。単なる筋肉痛的なものから関節炎、椎間板症、腫瘍、神経根炎etc・・・最近では「腰椎椎間板ヘルニアの原因は実は心因的なものだった」とか、「整形外科では治らない腰痛」などなど、いろいろな雑誌や接骨院・整体院のHPで話題に取り上げられています。確かに腰痛は心因性の痛みが関係していることはありますが、すべての痛みについて過剰に宣伝するのは如何なものかと思います。整形外科の先生のお陰で痛みが消えた人もたくさんある事実を無視し、整体や接骨院の方が腰痛治療には優れていると誇張する方もみえますが、あまり言いすぎない方が良いかと・・・。腰痛は生活習慣による腰への負担が多いことは事実ですが、その中に腫瘍も含め内科的なものによる腰痛もたくさんあるので、まずは整形外科の先生による診断が第一!その治療で治らない場合において私たち代替医療に携わる人間が患者さんとどう向き合っていくかが大切になると思います。
 
 
 
まつもと接骨院での腰痛の考え方として
 
〇 生活習慣の問題を徹底的に評価・修正する
〇 痛みの原因部位(筋肉・関節・椎間板・神経根など)を特定
〇 原因部位に負担をかけている問題(身体バランスや全身の構造的・機能的問題)を確認
〇 血液・リンパ液などの体液循環を促し、組織の再生能力を最大限発揮できるようにする
〇 関節や筋肉などの構造的問題を調整(矯正)
〇 足から骨盤・体幹・肩甲骨・首頭部のアライメント調整
〇 バランス感覚(身体感覚)の再認識を促す
 
上記の考えで患者さんの痛みに対応していきます。
痛みのある方は次の項目に気をつけてみてください
 
〇 睡眠をしっかりとれているかどうか?
〇 食生活(特に体を冷やす飲み物や食べ物を多く取っていないか?)
〇 椅子に座る環境(腰や背中が丸まっていないか?)足を組んでいませんか?
〇 適度な運動は出来ていますか?(ウォーキングや水泳など)
〇 お腹周りを押さえて痛くありませんか?(内臓の疲れや機能低下など)
〇 ストレス溜め過ぎていませんか?(適度なストレスはOKです)
〇 靴の問題(踵のすり減った靴や締め付ける衣類なども)
 
まだまだたくさんありますが、少しの努力でずいぶん痛みが軽くなることもあります。
整体院や接骨院に通う前に少しだけ頑張ってみて下さいね(^v^)
 
 

腰痛Q&A

 

ここでは少し専門的な話は置いといて、日頃患者さんが質問される内容に私が答える形で説明させて頂きます。

Q 腰痛はどうして治りにくいの?

 腰椎は非常に丈夫で機能性に優れてはいますが、立っている時には両足から床からの反発力が、上半身からは重力によって重みが集中的に掛かる部分でもあります。座っている姿勢では骨盤を含めて腰椎にて上半身を支えなくてはいけません。いくら丈夫な腰椎とはいえ、基本的な構造以外の使い方や癖により動きを制限したり、無理な姿勢をしていると椎間板の変性が起こり腰周囲の筋肉や神経の血液循環が悪くなり神経痛や筋肉の痛みを発症します。このことを理解してないと、家庭や仕事面での体の使い方や、良い姿勢を身に付けないと、どんな施術をしたとしても何度も腰痛が再発してしまします。当院では患者さんが納得して頂けるよう、しっかりとアドバイスさせて頂いております。

Q 子供の腰痛は何故起こるの?

 最近の子供さんの腰痛は以前に比べて多くなっていると感じます。ゲームや携帯電話、生活環境(ソファなどの普及)、食生活の欧米化や勉強時間の長時間化など、成長期の子供たちにとって必要以上に腰に負担の掛かる生活様式になっていることが原因の一つではないかと私は感じます。あとはストレスが原因となって腰痛を発症してると思われることも多くみられます。但し、子供の腰痛には腰椎分離症など構造的な原因も多くみられるので、一度、専門医の診察をお受けになった方が安心です。

Q 運動してるのに腰痛が良くならないのは何故?

A テレビや雑誌などの腰痛体操、スポーツジムでのエクササイズなど、皆さん腰痛改善や健康維持の為に、運動をされていますが、なかなか思うように腰痛が改善していかない理由として・・・ 「体のバランスが崩れている状態で運動してしまっている」ことが考えられます。体のバランスが崩れ重心が左右どちらかに偏っている場合や、自分では腰が伸びていると思っていても、実は前傾姿勢のまま運動をしてしまってることがよく見られます。一度きちんと鏡でご自身の身体の左右バランスを確認してみてください。頭の位置は水平でも肩や骨盤の位置が左右非対称になっていることがよくありますよ!

Q 普段は何に気をつければ良いの?

A 腰痛やその他の筋骨格系の症状改善のために一番大切なことは、やはり「良い姿勢!」です。但し、テレビや雑誌に載っている良い姿勢というものと、治療家が考える良い姿勢には違いが多いことが多々あります。

「顎を引いて」「胸を張って」「膝をピンと伸ばして」なんていう指導がありますが・・・・そんな姿勢をしたら疲れちゃいますよね。もっと「楽」な姿勢があります!当院の患者さんには必ずお伝えしております

Q コルセットはずっとした方が良いの?

A 私の考え方としては、高齢者で体の筋肉の力が弱っていて、多少でもコルセットによって安定した姿勢が保てると患者さんが思われる場合は、無理に外すことはないと思いますが、それ以外の方にとっては急性期を除いて、継続したコルセットの装着は必要ないと考えます。(仕事で腰に負担の掛かる場合においては、仕事中のコルセットは有りだと思います)

 

Q 骨盤がズレると赤ちゃんが出来にくいと言われたんだけど本当?

A どれだけ歪んだら、赤ちゃんが出来にくいという医学的な根拠は無いと思います。ただ、骨盤(腸骨・恥骨・坐骨)や仙骨の位置が崩れることにより骨盤内の内圧が高まり、臓器を含む子宮などに圧力が加わることにで、血液の循環や、ホルモンのバランス、リンパ液の流れが悪くなったり、子宮の角度が変わることが考えられます。赤ちゃんを望むときには、姿勢や生活環境、足腰を冷やさないようにするなど、お母さんになる準備はされておいた方が良いですよ!

Q 骨盤ダイエットは痩せるの?

A う~ん、ノーコメントと言いたいとこです。

骨盤ビジネスは今の流行りですから、あまり批判すると怖いですから・・・。ただ、私個人が学生時代、年に数回は部活の試合の為に10キロの減量をしていました。その経験から言えば・・・「食事制限の無い減量は成功しない」という結論です。

○○すれば痩せる、○○食べれば痩せる・・・痩せる夢は見れるかもしれませんが・・・

やはり、ダイエット商品や流行本に頼るよりも良く噛んで食べ、体が必要なだけ食事を摂り、適度に運動することが、経済的にも体力的にも一番効果があるのではないでしょうか(体が必要なだけ食べるというのは、運動量が少ない人は体は食べ物を望みません。望んでいるのはストレスや欲による感情の部分です)

 

 

腰痛の施術法として

腰痛と言っても、筋筋膜性の腰痛、椎間板障害、神経根炎、椎間板ヘルニアなど。

本当に様々な腰痛があります。施術方法も治療院や接骨院によって違いがあり、電気や湿布、テーピングのみの施術、カイロプラクティックやオステオパシーなど西洋的な施術、整体療法など日本古来のものまで・・・・ただ、患者さんにとっては何でもいい!ですよね?治るなら藁をも掴む気持ちだと思います。何が一番効く施術法か?という質問があると思いますが

その答えは「患者さん自身の身体の中」にあります!

骨や関節などの骨格系の調整が必要な方、筋・筋膜の調整が必要な方、精神的な安定や呼吸の調整が必要な方など・・・それぞれの患者さんの特徴や症状に合わせ施術をしていくことが治療家としての務めであり、整形外科的な検査や機能的な評価をして身体の状態を把握し、患者さんの身体が必要としている施術をしていく、見当ハズレの施術やマニュアル通りの施術では、治る力が発揮できません。人間の身体が持っている「治る知恵」を最大限に働かせるために、その知恵を邪魔している原因は何なのかを、私たち治療家は探す探偵みたいなものです。そのために治療家は様々な治療法を勉強し多種多様な患者さんの身体の問題を解決していきます。みなさんも単純な施術ばかりをする治療家ではなく臨機応変に対応してくれる治療家とめぐりあって下さい自ずと進むべき道が開けると思います

産前産後の腰痛

31歳 2か月前に女の子を出産(第一子)
 
産前より切迫早産にて安静(約一ヶ月間)
出産後、腰痛及び右頚部の痛みと背中の痛み
 
睡眠は2時間おきの授乳にて寝不足(食欲あり)
全身状態として、右骨盤の前方変位及び仙骨部の左回旋及び後方変位。
第4.5腰椎の右回旋障害あり。骨盤底筋群の筋力低下、右下腹部の緊張及び循環障害あり。
背部筋群の緊張、頸椎の後方変位(ストレートネック)、右肝臓周囲の血液循環の不良(緊張)、
前胸部(鎖骨周囲部)の筋緊張など。
上記身体状態及び筋骨格系、血液・リンパ還流の不良がみられたため、
まずは体液(血液・リンパ液など)の循環の改善を目的として施術を施しました。
5日後の状態を診察し、循環不良の改善がみられた為、骨盤及び脊椎の矯正をしました。
1週間後の来院の際、身体状態は6割ほどの改善。
各筋肉の状態を観察し、筋力の低下がある骨盤底筋群のエクササイズと、
頸椎及び腰椎の後方変位の改善運動及び姿勢のアドバイスをさせて頂きました。
10日後の来院では各症状が改善していた為、患者希望により2週間に一度のメンテナンスとなりました。
 
 出産、子育て・・・本当に大変なことです。お母さんの体調次第で育児が辛いものなのか幸せなことなのか変わってきます。産前産後の骨盤調整にしても、骨盤の変位を改善することはもちろんですが、育児動作の体の使い方や骨盤以外のカラダの状態を良好なものにしないと育児そのものがストレスになってしまうので、今回も脊椎を含む全身的な調整をさせて頂きました。

子宮筋腫手術後の腰痛症例

52歳女性、3年前より検診にて子宮筋腫を指摘されていたが、腹部膨満感、残尿感などの症状もあり、医師と相談後、筋腫の摘出手術を受けた。

術後2か月にて原因不明の腰痛に悩まされ、整形外科や接骨院にて診てもらい治療を受けたが、あまり快方に向かわず不安に持っていたところインターネットにて当院をみつけ来院される。

レントゲン、MIR画像診断は整形外科にて問題なしと診断されていたので、関節可動域などの整形外科的な検査、カイロプラクティック脊椎検査などをおこない、全身のスクリーニング検査を行ったところ、腰椎4番の後方変位及び左腸骨の後方変位、仙骨の左下後方変位があり、骨盤及び下部腰椎部の問題と腰部の筋肉の緊張から対象筋肉の血流障害があるように思われた。

上記の検査を立位、座位、仰臥位にて行ったあと歩行検査を行うとやや前傾姿勢がみられ、体幹が左前下方への捻じれがあり、左肩も右肩に比べ下方へ下がりバランスを崩していたため、体幹前面の筋肉および筋膜などの軟部組織の緊張と、子宮筋腫部の術創部の緊張が患者さんの姿勢に影響を与え、前傾姿勢になっているのではないかと考えた。

治療としては始めに筋腫摘出の術創部のリリーステクニック(筋膜・皮膚の)を行い創部の緊張を緩め、左腸腰筋の緊張をカウンターストレイン(オステオパシー手技)にて施術、歩行検査にて体幹の前屈具合を評価した。患者さん曰く「少し身体が伸びた気がします」と言われる。

その後、ベットにて骨盤、腰椎のカイロプラクティックアジャストメントにて矯正し、可動域を確認。少し変位は残るものの、今後の患者様の治る力を加味して最小限の矯正に留めた。

1週間後来院して頂き確認。「久しぶりに朝起きれました!」「日中の痛みは3割残っています」とのこと。1回目の施術同様、術創のリリースと骨盤、腰椎の矯正。合わせて頸椎の矯正を行い、脊椎のモビリゼーション、アライメント調整を施し施術終了。

一週間後3回目の診療、1回目.2回目の状態を診て必要な創部のリリース、骨盤のアライメント調整、骨盤底筋群の緊張を緩める操作をして終了。次回2週間後に診せていただくことにしてメンテナンス施術に切り替えた。

今回の症状や施術に関しても患部のみを診ていてはなかなか良くならない症例が多いと思います。

「木を見て森を見ず」にならないように、皆様の身体を全体的な視点で捉えれるよう努力していきます。

 

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